生物の起源と歴史
126235 全球凍結が多細胞化、大型化をもたらした
 
辻一洋 ( 40 北海道 企画 ) 06/07/19 AM05 【印刷用へ
23億年前と6億年前の二度、地球全体が氷床に覆われたといわれている。(後期は7.5億年前と6億年前の二回説もある)

1度目は27〜30億年前に登場したシアノバクテリアに起因する。
光合成に伴い放出された酸素は当初は海中の鉄などと化合したが、23億年前、海中の鉄分がなくなり大気中へと放出されはじめた。

それまで大気は二酸化炭素と火山やメタン菌が出すメタンに覆われており、メタンと二酸化炭素の温室効果で地球は温暖であった。

火山活動が衰退した後、シアノバクテリアが放出する酸素とメタンが化合し、水と二酸化炭素に分解される。二酸化炭素の20倍の温室効果があるメタンの減少が地球を急速に冷却させ全球凍結へと至った。

太陽光の届かない=光合成が不可能な海底1000mまで凍結したようだが、海底火山付近や地中へと適応したものがかろうじて生き残ったと言われている。数千万年、氷の中に閉じ込められていても、解凍後に活動を再開することも可能であっただろう。

地殻変動などで火山活動が活発になり再び地球が温暖化し、全球凍結は終焉したが、注目すべき点は、この時期に真核生物が登場していることだ。2度目の全球凍結が起こった6億年前にもエディアカラ生物群〜カンブリア爆発と呼ばれる大型化を伴う多様な進化が見られた。

真核生物も原核生物より遥かに大きく、嫌気性と好気性の原核生物の共生(多細胞様な進化)とみれば、多細胞化〜大型化が全球凍結〜温暖化という自然外圧の変化に適応した進化と考えられるのではなかろうか。
 
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