生命原理・自然の摂理
126044 史上最大の大量絶滅
 
笠原光 ( 30代 岩手 デザイナー ) 06/07/16 PM09 【印刷用へ
地球の歴史の中では、生物の大量絶滅が繰り返し起こっています。

海棲無脊椎動物の大絶滅 ※1

1. 古生代オルドビス紀末(4億4000万年前) 種の絶滅84% 
2. 古生代デボン紀後期(3億6500万年前) 種の絶滅79% 
3. 古生代ペルム紀末(2億5000万年前) 種の絶滅96% 
4. 中生代三畳紀末(2億1000万年前) 種の絶滅79% 
5. 中生代白亜紀末(6500万年前) 種の絶滅70%

各々の原因は異なるのですが、海棲無脊椎動物の大量絶滅の痕跡から明らかになっている史上最大の大量絶滅は3.の古生代ペルム紀末の2.5億年前におきました。その規模は生物の種の殆どがその時に絶滅してしまったといわれるほどのものです。特に海洋中においては約96%もの海棲無脊椎動物種が絶滅するという凄まじいもので、有名な三葉虫もこのときに絶滅しています。

三葉虫の他にも古生代型サンゴ、ウミユリなどの海底固着型の生物、さらに有孔虫や放散虫といったプランクトン動物、古生代の海中に生息した多様な生きものの多くがこの時一斉に絶滅します。陸上でも昆虫類、単弓類等の多くが絶滅しました。そして、このペルム紀における陸・海生物の大量絶滅の引き金になったのが、一説では約3億年前にできた巨大な超大陸パンゲアの分裂ではないかと考えられています。

この超大陸は2.5億年前に分裂して現在のバラバラな大陸配置になったのですが、その分裂の際、地中深くでは巨大なマントルの上昇流が発生。その結果、大規模な火山活動が起こり、大量の二酸化炭素が吐き出されます。その大量の二酸化炭素は温室効果で気温の上昇を生み出し、それと同時に大気中に放出されたメタンと酸素が化学反応を起こし、著しい酸素濃度の低下を引き起こしたようです。※2

そして、この温室効果と酸素濃度の低下という環境の大変化こそが、ペルム紀の陸・海生物大量絶滅の原因ではないかと考えられています。※3


********************************
※1.『海棲無脊椎動物の多様性の増減グラフ(ジャック・セプコスキー、デヴィド・ラウプ両博士作成)』により、過去6億年前に遡る地球の歴史において、計5回にわたる大規模な生物の絶滅事件(通称ビッグ・ファイブ)が存在したことが示されている。

※2.現在、ペルム紀の大量絶滅の原因については諸説あるが、ペルム紀後期に措ける海中の酸素濃度の著しい低下及び、温暖化についてはほぼ事実確認されている。

※3.古生代に繁栄した単弓類(哺乳類型爬虫類)はこの際に多くが死に絶え、低酸素環境に対する適応能力を先に身に付けていた恐竜が、次の時代に繁栄したと推測されている。
 
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