人類の起源と人類の拡散
12307 連続と不連続 mt-DNA解析への疑問
 
北村浩司 ( 壮年 滋賀 広報 ) 01/10/01 AM02 【印刷用へ
この会議室への投稿は、久しぶりです。みなさんよろしく。

さて、常々私は、「単一説」には少なからぬ疑問を持っていましたが、その根拠となるDNA解析について、蘆原さんの投稿である程度理解できました。

私なりに解釈すればこの手法の問題点は、突き詰めれば、進化とは「連続であり断層はあり得ない」という大前提に則った思考にあるのではないか?と思います。

これを具体的に、この単一説の問題に当てはめれば、問題は
@突然変異のスピードが常に一定である。という前提に立っていること。

ご紹介頂いたNHKのHPから抜粋すると、
>つまりネアンデルタール人378文字の配列です。これを現代人と較べてみます。ヨーロッパ人とアジア人では、平均で8箇所の違いしかありません。しかしネアンデルタール人と現代人の間では、26箇所が違っていました。もしネアンデルタール人がヨーロッパ人の祖先であるならば、その違いは、8ヵ所以下でなければなりません。
(遺伝子 3章 日本人のルーツを探れ)

 これが事実がどうかはさておき、これは変異のスピードが一定である事を前提としない限り成立しない論理です。
 突然変異≒進化のスピードは一定なのでしょうか? 激烈な環境変化のもとでは、生物には適応のための突然変異のスピードが早まる、もしくは適応可能な機能の進化スピードが著しく上昇する、そのような仕組みが組み込まれているはずだ、と私も思います。
 そしていうまでも無く人類は、氷河期や大きな気候変動を始めとする、外圧条件の変化を潜り抜けて生き延びてきました。

A更にこの手法はAという集団とBという集団が、血縁的に(母系が)連続しているという絶対的前提に立っていること。

>分析の結果、ヨーロッパの集団、またニューギニアやオーストラリアを含むアジアの集団は、配列の違いが、比較的少ないことが分かりました。それはこの2つの集団の、歴史が短いことを意味します。アフリカ人同士では、配列の違いが大きく、歴史が長いことが分かりました。つまり、現代人共通の祖先はアフリカに誕生し、ヨーロッパ人やアジア人はそこから枝別れしたと考えたのです。(引用同上)

これは@に加えて更にAを前提としないと成立しません。つまり元々別系統(母系の血縁が無い)の集団だとすればこのような事は全く言えません。詳しく調べないと分かりませんが、これだけなら永田さんの言うように、「トートロジー」(同義反復に近い)に過ぎません。

更に、単一説については(とりわけ猿人から原人などの時代は)、人類は自然圧力に対抗出きる武器が殆ど無い中で、本当に大移動し得たのか?あるいはそれを行う必然は?
等の進化史上の疑問もあります。
 
  List
  この記事は 12222 への返信です。
  この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_12307
  ※トラックバックは承認制となっています。

 この記事に対する返信とトラックバック
307091 分子時計による分岐年代決定法の矛盾点 冨田彰男 15/08/22 PM11
単一起源説vs多地域起源説を切開するvol.5 DNA解析って何?-2〜分子時計 「共同体社会と人類婚姻史」 10/06/27 PM08
107961 突然変異における疑問 ひろいち 06/03/24 PM11

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

「合同板」必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28

『るいネット』は、46年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp