学者とマスコミはグルで頭脳支配
122889 '90年代以降の思考停止の元凶は『常識』という名の個人主義思想
 
土山惣一郎 ( 48 山口 デザイナー ) 06/06/20 PM07 【印刷用へ
 過去35年間の意識潮流の中で、'90年以降もかろうじて生き残ってきたものを一旦『常識』と呼びますが、これらは仮に違和感は感じたとしても、論理的にその誤りを指摘するのがなかなか困難な、言わば人倫という鎧を着た一部の『旧観念』です。例えば「他人に迷惑をかけてはならない」という規範観念や「権利と義務」「人権や同権」「福祉」などがこの手の観念ですが、すべて一見周りの人たち(特に弱者≒私権闘争の敗者)への配慮という虚飾を纏っています。

 これらの観念を『虚飾』と断定する根拠は、『万人の共認』や『みんな共認』という視点を『他人』という言葉に矮小化し、そもそも集団や社会という全体的地平を悉く流産させるからです。それもこれも、『旧観念』も『常識』もすべて個人主義に立脚したものだからです。内向き思考ばかりを奨励し、全体状況を認識させる必要性さえ麻痺させるというのは個人主義の犯罪的特性ですが、何より普通の人たちの観念不信の生みの親になっているという点は極刑に値します。

 つまり、この35年間、最初の20年間は『みんな不全』の消失という迷走に加えて、私権観念に多くの人たちがまだしがみついていたことによって、少しの間思考停止状態に陥るのはある意味やむを得なかったとも言えますが、'90年以降の思考停止は、私権観念や倒錯観念が普通の人たちの間で瓦解していく流れにあるのに反して、学校教育とマスコミが意図的に強めてきた観念支配にその原因が求められると思います。無意識に『常識』を刷り込まれると、結局、未だ個人主義的思考方法に絡めとられて、考えても答えが出ないという袋小路から脱出できなくなります。

 るいネットやなんでや劇場でお馴染みの「旧観念を100%捨て去る」という言葉の意味は、いよいよ『常識』という個人主義思想を最終ターゲットとして、自在な思考の復権の鍵を握っていると感じています。
 
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