健康と食と医
120559 バターがいいとか、マーガリンが悪いという問題ではない 〜注目すべきは市場社会の構造的な問題〜
 
関英治 ( 30代 大阪 会社員 ) 06/06/13 PM02 【印刷用へ
>人工物しか手に入らない状態であると断言できます。しかし、食わなければ生きることが出来ませんから、人類滅亡の危機的状況であることは明らかですね。もはや個々人の問題ではありません、人類共通の課題であるということです。ましてや自由や嫌煙権を主張している人権論者にかかわっている場合ではありません。(119993)

まったくそのとおりだと思います。

たしかに、以下のような情報(リンク)を前提に考えると、油脂や油分を使用する場合には、バターに限らず極力「化学的・人工的」製法でないものを使用するのが賢明と思えてきますし、カントリーロードさんの疑問(120318)も頷けます。また、植物油や植物油脂を中心に、過剰摂取状態とも言える脂肪分の使用量を可能な限り減らしてゆくのも、現時点で私たちが取りうる数少ない手段の一つなのかもしれません。

以下引用 (リンク
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>エドワード,シグール医学博士は脂肪酸の研究で有名であるが、トランス型脂肪と心臓病の関係に相関があることや、心臓病の患者の多くに、必須脂肪酸の不足が見られることを指摘している。

>インドの北部と南部とでは、心臓病にかかる人口比率に劇的な違いがあることが調査された。北部の人は肉食であり、高いコレステロール値をもっていた。一方、南部の人たちは、菜食主義者であり、コレステロール値はずっと低かった。現代の常識から判断すれば明らかに肉食である北部の人たちの方が、心臓病の率が高いと思われたが、実際は、南部の菜食主義者の人たちは,北部の肉食の人たちより15倍も心臓病の割合が高かったのである。 この理由は,北部の人たちの食事の脂肪源はギーという純正バターであるのに対し、南部の人たちの脂肪源は,マーガリンや加工された高分子不飽和油脂の植物油を使っていたことによると思われる。しかし、それから20年後,インド北部での心臓発作による死亡率が増加していることが報告された。その後の調査でそれまで使われてきたギーに変わって南部と同じく、マーガリンや加工された植物油が使われてきたということが明らかにされた。(リンク

>100年ほど前は心臓病は殆ど知られていなかった病気である。現在では米国では約2/3が心臓病の徴候があると言う。明らかに何かが変わってきている。この原因の一つに,過剰加工,過剰精製された油脂が関係しているといえる。

>ハーバード大学公衆衛生学部の研究やシグール博士の研究でも,水素と化合した植物油などトランス型脂肪が心臓発作,心臓病の要因になることを指摘している。

>デンマーク栄養評議会ではトランス型脂肪が飽和脂肪酸と比べ,動脈硬化の発達に関して同等か、より大きな要因になっていると指摘。

>ハーバード大学公衆衛生学部栄養課の別の研究では239人の心臓発作の患者の食事を分析し、それらを282人の健康な人間の食事内容と比較した。その結果、際だってマーガリンの摂取が心筋梗塞の危険性と結びついていることを明らかにしている。

>ハーバード大学医学部の調査研究では、8年の歳月と85000人以上の女性を調査した結果,マーガリンのようなトランス型脂肪を含む食事が冠状動脈を中心とした心臓病に大きな影響を与えることがわかった。

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しかし、私たちが最も関心を払わなければならないのは、利益や効率のみを優先してきた食品業界やその代弁者となっているマスコミ、そして、そういった業界全体の振る舞いを許してきた私たちの便利で快適なものを良しとする価値観です。根底部分に横たわる「市場経済至上主義」という私権社会における構造的な問題性こそクローズアップされなければならないと思います。

事実に基づく真の情報と、メーカーやマスコミ側から一方的に供給される事実ではない偽りの情報とをしっかりと峻別していくことが必要だし、目先の利便性や効率だけで判断する思考方法や行動様式も厳しく見直しをしていかねばならない。

現在、人類が存亡の危機に晒されているわけで、この危機的状況に対してどのように対応していくのかが問われているのです。そして、その対応は「何が体に良くて、何が体に悪い」といった個人レベルの対応ではなくて、まさに「人類共通の課題」として取り組まなければならないのだと思います。
 
 
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