健康と食と医
120057 人工甘味料の怖さ
 
村上祥典 ( 40歳代 島根 電気設計 ) 06/06/11 PM08 【印刷用へ
砂糖に変わる人工甘味料の安全性について、各国の評価はさまざまです。
いずれもその国の政治情勢や市場に左右され、本来の安全性など充分に検討されず、販売されています。るいネットの牛乳・砂糖・塩等の事例にもあるように、事実は、ゆがんだ政治やマスコミにより隠蔽され、間違った共認が広まります。

以下、現在の人工甘味料についてリンク

●ステビア、欧米と日本で食い違う評価
 ステビアは、日本では「安全な天然甘味料」として許可されています。しかし同じデータを評価して、EU・欧州や米国では発ガン性なしの証明には不十分との理由で食品添加物として認められていません。日本で行われた雄のラットを用いた実験で、ステビアが精子形成の減少、貯精嚢の重量低下などの結果が出ました。これを元にEU食品科学委員会(SCF)は、雄の生殖器に影響を及ぼしていると報告しています。日本での評価は逆です。ステビアを人工甘味料として認めているのは日本、韓国など数カ国です。そのため、日本の食品が海外でステビア使用が理由で、廃棄されたり返品されています。

●サッカリン、払拭されない発がん性の疑い
 サッカリンは、日本では発がん性の問題をきっかけに使用品目、量が厳しく制限されて使用されていますが、米国では「FDA・米国食品医薬品局は発ガン性を問題視して77年に禁止措置を試みたが、砂糖に代わる唯一の合成甘味料だとして議会に阻止された。」(FDAのジョージ・ポーリ博士)米国でも表示規制がされていますが、大量に使われています。英国では人工甘味料の約50%を占めています。

●チクロ、社会情勢で評価が変わる典型
 チクロは、毒性は当初考えられていたよりもかなり低く甘味料で使用する量では発ガンしないという研究も出てきています。しかし、日本、米国では使用禁止です。チクロの世界最大の生産国、消費国は中国です。チクロだけではなく、サッカリンも中国は世界最大の生産国、消費国です。これは中国で生産可能な砂糖が約850万トンで一人当りでは約6kg。日本の一人当たり消費量は約20kg、世界平均では約21kgですから、圧倒的に砂糖不足です。それで人工甘味料を大量に使用しているのです。敗戦後の日本と同じで、安全性は脇において使わざるを得ないのです。サッカリンだけで98年は13000トン使用、砂糖450万トンに相当します。96年の統計では、中国のチクロの生産量はサッカリンの8割程度です。そのため中国から輸入される食品は、ちょくちょくチクロが検出され、廃棄されたり返品されたりするのです。
 このように人工甘味料の毒性の問題は、実験は客観的、科学的でも、その結果・データによる毒性評価は、社会的、政治的な情勢によって大きく変わります。
サッカリンは戦前は安全性に問題ありと禁止され、敗戦後は専売制にして国庫に多額の貢献をさせ、その後は発がん性の問題から厳しい使用制限がつけられています。サッカリン自体は何も変わりません。毒性・物性は変わりません。

こうなると実験方法や結果も客観的とは、言えないと思います。政治情勢やその背後にある市場により、いくらでも捏造できる。

「市場は国家を統合できない。」改めて痛感しました。
 
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