私権社会の婚姻制
1167 夜這い「オコモリ」2
 
岩井裕介 ( 29 山口 再開発プランナー ) 01/03/10 PM11 【印刷用へ
さて、「オコモリ」ですが、地域によってやりかたはあるものの平均的なところでいえば、後家さんがその役割を担うことが多かったようです(数が足りない場合は主婦が充てられる)。それも40歳前後の性的に習熟した者が選ばれ、その年に若衆入りする青年とくじ引きで相手を決めたそうです。

その当日は、山中の仏堂などに皆でこもり、まず本尊の前で女たちが般若心経を唱え、それを若衆たちに教える。そして、夜半過ぎになって、一組ずつ布団に入る、という具合だったそうです。そして、雑談まじりに、手取り足取りひととおりの性行為を教えてもらう。

その第1工程が終わると、今度はまた皆で般若心経や御詠歌をあげ、茶を飲みながら雑談(猥談)するのだそうです。そこで、女のほうから、夜這いの作法、女の口説き方、結婚までの心得、女体の特色、大人の性生活、出産のことなどを教えてやるそうです。
そしてまた第2工程に入り、・・・翌早朝に布団をあげて解散、というのが大筋です。

この儀式は、ムラの公式な行事であるわけですが、具体的な相手のことを他言することはタブーであったようです。

以上は、赤松啓介の「村落共同体と性的規範」を参考にしています。
明治から戦前期に各地(主に関西地方)で見られた風習の伝聞です。
(次回へ続く)
 
  List
  この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_1167
  ※トラックバックは承認制となっています。

 この記事に対する返信とトラックバック
230151 オコモリ(筆下しと水揚げ)を経て若衆入り 向芳孝 10/04/16 AM00
夜這い婚って、何?〜初めてのセックスを教えてもらえたら・・☆〜 「イマドキの男女事情!?」 07/01/09 PM11
117547 本能機能の低下 福家菜穂子 06/05/31 PM07
97209 婚姻制度は「集団に根ざした期待=応合」があって成り立つ 西村秀彦 05/09/12 AM02
97171 個人からみんなの課題として意識転換できるかどうか 安藤太地 05/09/11 AM00
97161 まずは性に対する肯定視から 吉岡由香里 05/09/10 PM10
92411 「夜這い」で充足体験の積み重ね 中瀬由貴 05/06/09 PM11
90304 淡路島のお葬式。 中野恵 05/05/09 PM08
88020 「なんでそうしていたんだろう?」が充足へと繋がる 柳瀬尚弘 05/03/27 PM11
84746 夜這いを懐かしむ民宿の主人からみた現代の性 本田真吾 05/01/28 AM11
83311 みんなに期待される性 森政子 04/12/28 PM11

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

 必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
大転換期の予感と事実の追求
実現論の形成過程
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(1)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(2)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(3)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(4)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(1)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(2)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(3)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(1)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(2)
1.これから生き残る企業に求められる能力は?
2.私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
3.市場の縮小と根源回帰の大潮流
4.共認回帰による活力の再生→共認収束の大潮流
5.自我と遊びを終息させた’02年の収束不全
6.同類探索の引力が、期応収束を課題収束に上昇させた
7.情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口
8.大衆支配のための観念と、観念支配による滅亡の危機
9.新理論が登場してこない理由1 近代観念は共認収束に蓋をする閉塞の元凶となった
10.新理論が登場してこない理由2 専門家は根本追求に向かえない
11.学校教育とマスコミによる徹底した観念支配と、その突破口(否定の論理から実現の論理への転換)
12.理論収束の実現基盤と突破口(必要なのは、実現構造を読み解く史的実現論)
近代思想が招いた市場社会の崩壊の危機
新理論を生み出すのは、専門家ではない普通の生産者
現実に社会を動かしてきた中核勢力
私権時代から共認時代への大転換
市民運動という騙し(社会運動が社会を変えられなかった理由)
民主主義という騙し:民主主義は自我の暴走装置である
統合階級の暴走で失われた40年
大衆に逆行して、偽ニッチの罠に嵌った試験エリートたち
新理論の構築をどう進めてゆくか

『るいネット』は、46年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp