日本人と縄文体質
11426 南方か北方かを言葉からみる
 
細田卓司 ( 中年 香川 技師 ) 01/09/21 AM03 【印刷用へ
 縄文の時代から,現代の日本人のこころの深層にまで脈々と,受け継がれているものは何なのか?そんなものは,私権時代そして近代観念の時代に塗りつぶされ,もう呼び起こすよすがもないほど,はるかかなたに消え去ったのか?

・・・あれだけ長期にわたって継続した文化が,完全に消滅するはずは,無いのではないか?・・・日本人は,(明治政府がこの名をつけるまでは,こんなもの,どこにも存在しなかったと言うほど,異民族を意識することなく,ある意味では,のほほんと),この日本列島に,存続してきました。ということは,日本語の中には,縄文のこころが残っているのかもしれません。

南方から,北方から(あるいは未明のルートから)渡来したモンゴロイドが,日本列島の広葉樹・照葉樹の森に適応し,文化的にも,血の上でも,融和し,交わったのが縄文人なのでしょう。 であるとすれば,その出自を示すDNAに関わらず,日本列島の森が生み出し,育んだ固有種が,縄文人ともいえるでしょう。

以下は,縄文語の復元をされている 国立民族学博物館 崎山 理教授の研究を紹介するHPの引用です。
URL→リンク

>ところで、縄文語はどのような言葉であったのか。
 これまで日本語はいろいろな言葉と比べられてきたが、日本列島周辺の言葉のうち、となりの中国語、韓語・朝鮮語、日本国内のアイヌ語などは日本語とまったく系統的関係がないことが明らかになっている。逆にいえば、これらの言葉はそれぞれが独自の長い歴史を持っていることを意味する。
 そして比較研究の結果、現在、日本列島をはさんで北と南に大きく広がるツングース諸語とオーストロネシア諸語が日本語を産みだした最有力候補で、縄文時代中期以降、これらの言葉が日本列島でたがいに接触し、その後、混合することによって現在の日本語の母体を形成したことが分かってきた。
 このようにして、日本語の中の単語の多くはオーストロネシア語に、助詞や助動詞という文法要素は大部分をツングース語に負っていることになるが、奈良時代までまだ盛んに用いられていた接頭語はオーストロネシア語の要素を受け継いでいる。・・・・・引用終わり

---どうも,縄文のことばは,南方と北方の言葉の融合したもののようですね。

---また縄文語は,現在の日本語ときわめて近い音を持っていたようです。

---そして,親族を呼ぶ名詞は,父と伯父・叔父が同じアヤ ,母と伯母・叔母が同じイネ,弟・妹・いとこ(年少?)が同じオト,兄・姉・いとこ(年長?)がイエ,祖父・祖母が同じノノとなっており,採取民族の総遇婚的な,婚姻・家族形態を想起させます。

具体的な崎山 理教授の(復元)縄文語の言葉(名詞)は,以下のようです。(下記より引用)
URL→リンク


体の部位
----------------
現代語    縄文語
髪        カミ
顔        トゥラ
耳        ミミ
鼻        パナ
くちびる     ピル
手        タア
胸        ムナ

動物
----------------
現代語    縄文語
犬        イナ
イノシシ     ブイ
クマ       クマ
ヘビ       ムイ
トリ        ドリ
サカナ      イワ
カイ        カピ

自然
----------------
現代語    縄文語
空        アマ
海        ワタ
山        ダマ
星        ボツィ
雪        ドキ
雷        グル
 
 
  List
  この記事は 10748 への返信です。
  この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_11426
  ※トラックバックは承認制となっています。

 この記事に対する返信とトラックバック
日本人の起源を探る9〜南方か北方かを言葉からみる 「共同体社会と人類婚姻史」 11/05/19 AM07
239803 オーストロネシア語族について☆2 hey 10/10/23 PM11
239802 オーストロネシア語族について☆1 hey 10/10/23 PM11
239799 日本語の成り立ち☆ hey 10/10/23 PM11
日本人の言葉と共認内容〜?縄文語について 「共同体社会と人類婚姻史」 09/09/18 AM09
155656 縄文時代の言葉に興味津々 大地の子 07/06/29 PM11
144612 アイヌの統計について t.a 07/02/10 PM07
115779 融合によって誕生した縄文人(=日本人) 原田昭雄 06/05/24 PM08
93201 身近だった縄文人 浦野てる代 05/06/23 PM02
92953 縄文人から受け継いできたもの 久保田彰子 05/06/18 PM11
88193 共認という言葉がしっくりくる理由 安藤太地 05/03/31 PM10
85198 縄文のことばのその後 八代至誠 05/02/05 PM10
84211 南方系から北方系へ言語は変化 岡本誠 05/01/19 AM01
12122 縄文語はどこへ? 三ヶ本万州夫 01/09/28 PM01
12082 顔は違うが血は近い? 田中素 01/09/28 AM00

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

 必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
人権ファシズム
「権利」は自己正当化のために捏造された架空観念
架空観念で現実を体系化した法学が自己矛盾を引き起こすのは必然
矛盾だらけの法学が、社会を閉塞させている。
「セクハラ」の驚くべき事実。
規範なきマナーの氾濫
過剰な法令遵守が生む思考停止社会
『強制加入の年金制度』は、ねずみ講よりたちが悪い。
国家のあらゆる部門で粉飾会計
「公務」とは
勝ち組ほど、阿呆になる時代
特権階級の自家中毒
暴走する特権階級→忍び寄る『警察国家』の影
軍と官僚制の罠 〜古代国家の官僚制〜
暴走する「検察」@〜検察権力の強大さ〜
暴走する「検察」A〜検察を捜査する機関が日本にはない〜
財務官僚の無能、しかもその自覚全くなし
平成官僚は無能すぎる
文官高等試験合格者が権力の座に着いた昭和初期に日本はおかしくなり始める
CIAは実は無能なダメ機関⇒「エリートは超優秀」という騙しの崩壊
試験制度の問題性はどこにあるのか?
官僚制と試験制の通史的総括
官僚制と試験制の構造的欠陥
幕末の志士亡き後、戦前の試験エリートは失策に失策を重ねた
戦前から顕在化していた、詰め込み教育の弊害
明治時代初期:なぜ、学校一揆や学校焼き討ちが起こったのか?
日本の政治を動かしているのは政治家ではなく官僚だ!〜中村敦夫氏が「霞ヶ関」の実態を暴露
「日本人はいつ物を考え出すのか?」(3) 騙しの破綻→特権階級は追い詰められている
大衆に逆行して、偽ニッチの罠に嵌った試験エリートたち
大衆の期待の変化に応じて統合力も変わってゆく
『国を変える劇的な方法がある』 阿修羅
原子力利権 〜政・官・産・学・マスコミの結託→暴走〜
官僚と東電:特権階級=試験エリートの悪行
現職の鈴木宗男衆議院議員への不当な最高栽の有罪判決と投獄の政治弾圧@
広域暴力団「霞ヶ関」
最高裁(=検察審査会事務局)は「架空議決」という信じられない手を使って小沢を起訴した
世界中を巨大市場化していく諜報機関
CIAと麻薬の結びつき
エシュロンとNSAとの関係露呈の歴史

『るいネット』は、48年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp