生物の起源と歴史
113729 免疫を考える意味
 
本田真吾 HP ( 49 香川 建築家 ) 06/05/14 PM09 【印刷用へ
免疫研究は、この20年くらいの間に、物質的側面の解明という領域でかなりの進展があった。しかし、これらの専門知識を知らなくても困ることはない。病気を直すという側面では、いまの免疫学はなまじっか知らないほうが良いくらいだ。

そこには、最終的に医薬品にしてぼろもうけをしようとする意思が働きすぎて、肝心の生命そのものへの理解という研究が置き去りにされている。そこから抜け出し、人類にとって役に立つ方向へと研究内容が転換するには、抽象的な自然治癒力という概念を、免疫機能という具体的なシステムで裏付けていくという発想が必要だと思う。

そのために追求が必要なことを羅列してみると、

@ 例えば薬でアトピーや胃潰瘍が直ったように見える現象(実は悪化させているだけなのであるが)は、どういうメカニズムで進行しているのかを、薬ではなく体の反応側(=免疫機能)から捉えていくこと。治癒事例や失敗事例の分析はその入り口になる。

A 免疫の具体的担い手である、白血球の中の異機能細胞構成比(顆粒球とリンパ球)は、自律神経支配下にあること。自律神経は視床下部(=性欲・情動なども司る)の支配下にあり、『自律』という言葉とは裏腹に、本能⇒共認回路の影響を受けていること。つまり、人の意識と免疫機能(≒自然治癒力)は影響しあっていること。

B 免疫機能は、進化の段階ごとに、外圧適応していった各種先端機能の外圧特化ゆえの弱点を、体内から支援するという関係がありそうだ。これを鮮明にするには、進化の段階ごとの突破外圧と獲得先端機能と、それに連動した免疫機能の進化を調べればいい。

これらの追求により、神経系が極端に発達した人類の免疫機能の意味がわり、人類にとって自然治癒力とはなにか?病気とは何なのか?という謎も解け、人はどのように生きることが適応的であるのかという問題のひとつの回答になるのではないかと思っている。

このような視点で追求していってみてはどうかと思う。



 
  List
  この記事は 110628 への返信です。
  この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_113729
  ※トラックバックは承認制となっています。

 この記事に対する返信とトラックバック
免疫って何(2)〜免疫の概要〜 「生物史から、自然の摂理を読み解く」 10/04/08 PM04
心と免疫機能の関係?!その2【心とアレルギー】 「地球と気象・地震を考える」 08/07/29 PM11
貧困の消滅と、免疫機能の不全 「Biological Journal」 07/01/05 PM08
125194 改めて免疫を考える意味 三宅秀和 06/07/07 PM09
124102 抗生物質は免疫機能を低下させる 末廣大地 06/06/28 PM07
123325 生物として人間は、持てるすべての機能を使って適応している 藤岡聖子 06/06/22 PM02
122387 アレルギーは免疫機能の進化可能性探索の表出?? 近藤文人 06/06/18 PM10
121756 免疫機能について質問☆ キンモクセイ 06/06/16 PM11
121325 免疫機能の低下と抗生物質 かにかに 06/06/15 PM10
120631 変なことが多すぎる 川田宏子 06/06/13 PM09
120372 年々ひどくなる花粉症 シャコンヌ 06/06/12 PM11
119544 免疫機能不全と糖尿病 近藤文人 06/06/09 PM10
117335 『特異性免疫』でなく『高速増殖免疫』では 山田真寛 06/05/30 PM10
115125 昔ながらの食事(生活)が一番大切ってこと トトロ 06/05/21 PM01
114576 ステロイド剤の使用はなぜ問題なのか 蘆原健吾 06/05/19 AM00
114548 「共認機能失調症」 竹村誠一 06/05/18 PM10
113892 構造論とは程遠い(アトピーについて) 山田真寛 06/05/15 PM07

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

 必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
大転換期の予感と事実の追求
実現論の形成過程
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(1)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(2)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(3)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(4)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(1)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(2)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(3)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(1)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(2)
1.これから生き残る企業に求められる能力は?
2.私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
3.市場の縮小と根源回帰の大潮流
4.共認回帰による活力の再生→共認収束の大潮流
5.自我と遊びを終息させた’02年の収束不全
6.同類探索の引力が、期応収束を課題収束に上昇させた
7.情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口
8.大衆支配のための観念と、観念支配による滅亡の危機
9.新理論が登場してこない理由1 近代観念は共認収束に蓋をする閉塞の元凶となった
10.新理論が登場してこない理由2 専門家は根本追求に向かえない
11.学校教育とマスコミによる徹底した観念支配と、その突破口(否定の論理から実現の論理への転換)
12.理論収束の実現基盤と突破口(必要なのは、実現構造を読み解く史的実現論)
近代思想が招いた市場社会の崩壊の危機
新理論を生み出すのは、専門家ではない普通の生産者
現実に社会を動かしてきた中核勢力
私権時代から共認時代への大転換
市民運動という騙し(社会運動が社会を変えられなかった理由)
民主主義という騙し:民主主義は自我の暴走装置である
統合階級の暴走で失われた40年
大衆に逆行して、偽ニッチの罠に嵌った試験エリートたち
新理論の構築をどう進めてゆくか

『るいネット』は、47年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp