戦争の起源
109647 日本は「死の商人」と無関係か?
 
阪本剛 HP ( 32 千葉 SE ) 06/04/24 PM02 【印刷用へ
> グローバルスタンダードとは、世界の国家を侵食→崩壊させていく行為に他ならないと思う。まさしく死の商人そのもの。
109207 “死の商人”佐藤 さん)

 一見、日本は「死の商人」とは無関係だと思ってしまいますが、日本の製品(=事実上の「兵器」)、技術が、戦場で使われています。
 日本の企業の輸出による利益のなかには、軍需品に転用されているものが、かなり含まれています。

■世界中で走り回る日本製の「兵器」
 ひとつの事例をあげます。
 世界中の戦場で重宝されている、日本製の「兵器」があります。
 それは、四輪駆動車です。

 とくに、舗装率の低い、発展途上国に大量に輸出されています。
 現地で、機関銃などを装備し、高性能な戦闘車両として使用されています。最近では、対戦車ミサイル、地対空ミサイル、迫撃砲、無線、GPS、地雷探知機なども装備されるようです。
 欧米の装甲車を買うよりも、安くて高性能な「兵器」として、日本車は重宝されているのです。

 アフガニスタンのタリバン兵、フランスの外人部隊にも愛用されています。(テレビで写っている彼らの軍用車やジープの多くは日本製です。)

 日本が自動車の輸出によって多大な利益をあげているのは、みなさんご存知だと思います。
 メーカーは、そんな利用を想定していないと思いますが、軍需品として利用されているのを、薄々は知っているはずです。

■世界中の兵器に日本の技術が転用されている
 「市場の飽和」は民間の話だけではなく、軍需産業も同じで、世界の軍需産業の主要な需要は、新兵器の開発ではなく、旧式の兵器の部品を、最新装備に取り替える、中古兵器の再生です。
 ここで、使われるハイテク部品のかなり割合を日本製品が占めます。

 日本には、日本でしか製造できない、またはもっとも優れている技術がたくさんあります。
 CCDカメラ、精密ベアリング、液晶ディスプレイ、炭素繊維、薄板高張力鋼、ロボット工作機械といった分野ですが、これらは、民生品として海外に輸出された後、軍用品に転用されています。

 特に、アメリカには同盟国として、多大な技術供与を行っており、イラクなど、アメリカの起こした戦争の戦場で実際に使用されています。
 日本は、武器三原則で、紛争の当事者には、武器の供与を禁じていますが、実態は空文化していることになります。

■日本が開発した航空機が軍用機に
 単なる技術にとどまらないこともあります。
 ボーイング767という旅客機があります。日本はこの旅客機の開発に、資金と技術の供与を行いました。
 このボーイング767は、早期警戒管制機、空中給油機として流用されていて、様々な国に輸出されています。例えば、ボーイング767を空中給油機に転用したKC767は、イタリア空軍が導入を決定しています。

 また、川崎重工業が、地雷処理用機材を輸出していますが、これらは工兵の装備品です。日本政府は、人道援助だとしていますが、実際は立派な軍需品です。

 戦争や兵器といえば、戦車や戦闘機、軍艦をイメージしやすいです。確かに、日本は一見してわかる兵器は輸出していませんが、実際は違います。

■戦争の当事者としての日本
 日本は、決して世界の戦争とは無関係ではなく、実際上、「兵器」供給者として当事者の立場にあります。また、一見平和国家の立場をとりながら、戦場から多大な利益をあげているという点では、「欺瞞」の指摘を逃れることはできず、いわゆる「死の商人」を一方的に批判できる立場にはありません。
 世界共認の形成者として、日本の役割は大きいことが、以上のような点からも言えるでしょう。
 
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