実現論を塗り重ねてゆく
108859 勉強しなければいけないのは何で?
 
岡本誠 ( 52 兵庫 経営管理 ) 06/04/12 AM01 【印刷用へ
>直撃圧力を超えたor社会構造に起因する危機・課題は、構造認識によってしか把めない。肉体危機(飢えetc)や精神破壊は、潜在思念(感応回路)でも把める。しかし、社会構造に起因する危機・課題(観念閉塞や経済破局や環境破壊etc)は、構造認識によってしか把めない。たとえ潜在思念が感取したとしても不鮮明であり、危機・課題を明確化し、解決する為には構造観念が不可欠である。(18572

最近よく学生から「勉強しなければいけないのは何で?」のお題を聞かれます。もともと小学生から大学生、どう答えたらいいか分からない親や先生に至るまで幅広い層から聞かれるお題で、それくらい勉強する活力を失っており、学校の勉強が役に立つとは思えなくなっている。

上の引用はそれに対する端的な回答だと改めて気付かされます。
飢えや貧困の圧力は(本能を直撃し)潜在思念でつかめるので、危機・課題共認は明確で、勉強は私権獲得を目的とすると同時に、とりわけ科学技術の進歩はみんな不全を克服することにもつながっていた。だから勉強する活力も沸き、社会の役に立っているとの確信ももてた。

しかし貧困を克服してしまうと、潜在思念でつかめる危機・課題が消滅し、もともとそれを克服するためにあった勉強する活力も、勉強の中身が役に立つという確信も揺らぎ始めた。とりわけ理数系の地盤沈下はその象徴のように思う。

だからといって勉強は不要ということにはならない。社会の至るところに危機・問題はあるが、一向に解決できる兆しは見えないからだが、そもそもどういう問題なのかさえしっかり固定できない、つまり潜在思念で捉えることができない次元に多くの問題はあるところが最大のネックになっており、だから勉強の必要性も方向性も定まっていっていないように思う。

「社会構造に起因する危機・課題(観念閉塞や経済破局や環境破壊etc)は、構造認識によってしか把めない。(18572)」の一文は、ズバリ勉強の必要性や方向性を言い当てている。

考えてみれば、文明時代の飢えや貧困も「社会構造に起因する危機」であったが、本能を直撃する圧力ゆえに動物原理(私権闘争⇒序列原理)で克服しえた。だから構造認識は事実に基づかなくても滅亡しなかったともいえる。

しかし現代の危機は、観念を駆使してしか捉えられない「社会」の危機で、それがどういう問題なのかが固定できなかったり、事実に基づかない問題意識が支配すれば、解決策を誤るばかりか、ますます危機に陥れ滅亡に至ることにもなる。これくらい最大級の「構造認識」の勉強の必要性は高まっているのだと思う。
 
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