脳回路と駆動物質
108636 共感・共認機能への遺伝子変異はY染色体以外の染色体にあるという根拠。
 
近藤文人 ( 41 東京 建築士 ) 06/04/07 AM03 【印刷用へ
「原猿における共感機能の進化の流れ」(1549)に記載されている

「その変異(共感機能の遺伝子の変異)はY染色体以外の染色体にあるからです。」

という一文が確かに不鮮明であることが解りました。構造的に組み立てて見ましょう。

■染色体
ヒトの染色体は、23体×2=46体となります。そのうち、性染色体といわれるX・Y遺伝子(形がそのようになっているから)があり、女性が、XXのホモで、男性がXYのヘテロとなっています。染色体の構造は、非常に長いDNA分子

(=デオキシリボ核酸。核酸の一種で高分子生体物質であり、糖(デオキシリボース)とリン酸、塩基 から構成される。塩基はA:アデニン、G:グアニン、C:シトシン、T:チミンの四種類。糖(デオキシリボース)と塩基が結合したものをデオキシヌクレオシド。このヌクレオシドのデオキシリボースにリン酸が結合したものをデオキシヌクレオチドと呼ぶ。(糖にリボースを用いる核酸はリボ核酸 (RNA)。)ヌクレオチド分子は、リン酸を介したフォスフォジエステル結合で連結し、鎖状の分子構造をとる。2本の逆向きのDNA鎖は、相補的な塩基 (A=T, G=C) による水素結合を介して、全体として二重らせん構造をとる。)(ウィキペでディアより)

がヒストン(強い塩基性のタンパク質)に巻き付きながら折り畳まれた構造体。真核生物では核内に保持されている。

*その男性しかもたないY遺伝子上にはないということ。(もしあるとすれば、女性に共認・共感回路はないことになることからもそれ以外の染色体上にあることが想定される。)

■具体的な共認回路に使われる伝達物質
危機逃避本能回路・追従本能回路=アドレナリン
共感回路=βエンドルフィン
プラス共認回路= ドーパミン
新和回路=オキシトシンなど
共認回路=βエンドルフィン+自我回路=ドーパミン

などと想定します。この物質を発する遺伝子が、Y遺伝子上にないことを特定できればいいのですが?
ゲノムの解析が行われていますが、それが、特定できる解析までは、現在のところ不可能でしょう。また、どの遺伝子がこの物質に作用するものか?複雑な構造を要素還元的に解析できるか?そもそも疑問ですが・・・・

ここから先が、推測でしかありませんが・・・

■各回路に使われる伝達物質が、雄だけに見られる現象であるかないか?(=すなわち雄しかもたないY遺伝子上にあること)を調べる。
・危機逃避本能回路・追従本能回路=アドレナリン
→危機逃避行動や集団追従行動は、動物の雄雌区分に関わらず見られる行動。

・共感回路=βエンドルフィン
→サル・人類に見られる特有の回路で、これも、雄雌区分に関わらず見られる機能。言葉以前に同化して共感することは、むしろ、育児・出産を通して、子供との共感充足を得ている女性の方が強いと思われます。

・親和回路=オキシトシンなど
→この物質は、黄体ホルモン(プロゲステロン)と同じ女性ホルモンの一種。黄体ホルモンとの関係で、胎内保育の子供を異物として扱わず、育成して体外排出するホルモンで、血中濃度が高くなると子宮平滑筋が収縮して、分娩時にいたり、乳汁の放出促進がなされる。
>母が子を体内で育て分娩し、哺乳する」ために、必要な母子をつなぐホルモン物質であることは間違いないようです。「オキシトシンの不思議1,2(1824318274)」
という事例から、女性のほうが、強く作用するものであることがわかります。

・共認回路=βエンドルフィン
→βエンドルフィンは、「快感」や「恍惚感」を感じる脳内モルヒネ=麻薬です。「ランニングハイ」とよばれる陶酔状態になる現象、安堵感を感じるときに、雌雄の区分に関係なく血中濃度が高くなります。

自我回路・プラス回路=ドーパミン
→快楽物質で、セックス時の血中濃度は、明らかに一般の時と違い、男女関係なく、高濃度となっています。分泌不足の場合は、パーキンソン病となり、発症頻度は、男女差なく、同程度だそうです。


その他、まだ、我々が共認機能と呼んでいる機能のうちに、心に関わる事象は、上記だけでは、確定できそうにありませんが、現在の想定される伝達物質に男女差は少ないこと、むしろ、女性の方が作用が強いこともあり、その意味で、ヒトの性染色体上に共認機能をつかさどる遺伝子は、主要にはないことが判明しそうです。消去法では、確定できませんが、Y遺伝子上だけにのっているのでは、ないことが、証明できそうです。
 
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10.新理論が登場してこない理由2 専門家は根本追求に向かえない
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