現代意識潮流を探る
107820 悩むことで観念探索している若者達
 
いい男がいない ( 大阪 ) 06/03/22 PM09 【印刷用へ
『そして’00年頃、私権統合の崩壊が決定的となり、閉塞感が強まって、遂に私権観念が瓦解した。私権観念の防波堤が破れたことによって、一気に社会不全が大きくなり、私権の衰弱も相まって潜在思念の源泉部が私権不全から社会不全へと大転換した。
社会不全が大きくなれば、外向欠乏が強くなる。しかし、答えがないので課題捨象の充足基調⇒本源収束が続いている。』

'95〜'02年頃に、爆発的にヒットしたプリクラ。⇒メル友
'03〜'05年頃にかけて、街中で見かけた女同士で手を繋いで歩いていた女の子達
・親子で腕を組んで仲良くショッピングしていた仲良し親子。
今年、06年になるにつれて、一気に数が減っている。

'00年頃迄に統合されていた『「明るく」「前向きに」「皆仲良く」』という観念で、統合されていた観念も05年辺りから、社会不全が増大しきった事によって観念的に統合できなくなってきている。

その背景を述べると、'03年辺りに街中に存在していた10代の若者達には、まだ表情(明るさ)があった。しかしながら、'04辺りからその表情は失われていきここ最近では、無表情な女の子達が増えてきている。

プリクラの量で、友達の多さを図っていたプリクラ現象や、メル友現象は、明るく、皆仲良くという規範が、まだ有効だった時代であり、寧ろ、10代の若者達を統合する評価指標であったに違いない。皆が充足基調に向かっていた為、暗いやつ(無表情)は、いじめられるという流れもあったであろう。

'03頃に見られた手を繋いで歩いていた少女達は、充足基調の最後の砦となる直接のスキンシップ(親和充足)という手段を取り込んでまで観念統合してきたのだが、ここ2年程で、急速に『「明るく」「前向きに」「皆仲良く」』という観念で、統合出来なくなった。

変わって現れたのが、'03頃から始まったペットブームであり、ちわわブームという個室収束(関係逃避)への流れである。
最近の若者(特に女子)の無表情化の進行も、暗くして、悩みを持っていないと皆に相手にされないという【充足基調】では、統合できなくなった若者が増えている。

これは、社会不全の増大が、最大値に達し、『何か悩みがないと』皆と繋がれないという若者達の意識構造の変化を表すのではないか?

だから、彼らに、『悩みなさそうでいいね?』と言おうものなら、彼らの絶対的評価機軸であるみんな指標から阻害された感覚を持ち、猛烈に、『私にだって悩みありますよ!』という解答が帰ってくるであろう。

これは、見るからに自己不全を抱えていなそうな対象であっても同じである。

意識の最先端では、若者達は観念探索の段階に移行している。

(流れの複線軸として、男女関係の移り変わりもあるが、それはまたの機会にしたい。)
 
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