私権原理から共認原理への大転換
107655 分からないでは済まされない時代が来た。
 
安藤太地 ( 26 埼玉 会社員 ) 06/03/19 AM09 【印刷用へ
>むしろ、現実に目の前で課題が山積していて誰かがやってくれているのを見ても、それでも自ら吸収しようとしない私たち大人の頭は、計算をすぐ忘れる子供よりもひどいんだと自覚すべきでしょう(>_<) (103220)


「自分に何が求められているのか分からない。」
「また、役に立ったかどうかという達成感も分からない。」
「○○年目なのに全然仕事の中身を分かっていない。」
「部下(上司)と何を話たらいいのかも分からない。」
「会社の方向性が分からない。」


分からないからどんどん不安になり、できない自分の評価を隠して強がることで、何とか不安を打ち消し、自分のできることだけに埋没してしまっている。

だからやっぱりできないし、分からない。

分からない自分を覆い隠し、周りの状況(知識や経験や評価)を捨象し、期待封鎖する若者が多いという。(その結末が引きこもりや親元収束)


生存圧力にさらされていた時代にあっては、人々はなんの躊躇もなく私権闘争に向かい、私権を獲得することが最大の活力源であることに疑いの余地はなかった。
だから私権闘争の場である会社の中で、「何も分からない」なんていう弱みなんて見せたら一気にそこを付かれて、負けてしまう。だから必死に分からないこともごまかし、自分の強いと思われるところだけを相手に出して、勝ってきた。私権さえ獲得できれば、全てが充実できた。

でも時代は大転換した。
生存圧力を克服し、私権⇒共認時代に転換した現代において、圧力源は自分達で作り出すもの。相手への期待応合関係によって、役に立つことの喜びを感じ取り、相手に応えることで自分の存在意義を感じ取る。

そのことを集団の成員皆が認識し、分からないという若者の言葉に耳を傾け、その言葉の裏にある真意を皆で考え、応えていく関係が、集団さらには社会そのもの活力を上昇させる。
だから、若者は頭の先っちょに残存する私権意識を捨て去り、なんの躊躇もなく、相手に素直に期待していくことが、社会の中で今求められているのだ。

逆に言うと、「分からないことは聞かなくてもいい。」というのは、集団の人間だけでなく、社会全体の期待を封鎖し、閉塞させることである。

だからこそ、「分からないでは済まされない時代」になったということを皆が認識しなければならない。
 
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