子育てをどうする?
104826 改めて共認の凄さを
 
マー ( 48 大阪 ) 06/01/30 PM01 【印刷用へ
>その後哺乳類は胎内保育機能を源流とする親和本能を発達させてゆきます。そうなると、親和本能によって子がそのまま居残ることになり、それでは多様化という適応原理が損われるので、巣離れor親離れ本能がセットされたと考えられます。

哺乳類の親が子の面倒を見ることは本能であると分かっていたのですが、このように改めて読むといろいろと考えさせられました。現在、様々な精神破壊が取りざたされていますが、ほとんどの場合、幼少期の母親からの親和欠損が原因とされています。では、母親が本能として持ち合わせている親和が、何故充分でなかったのかを考えてみました。

>しかし、農村から都市への大移動がほぼ終わった'70年以降、その致命的な欠陥が徐々に露呈され始め、とりわけ老人と共に農家時代の諸規範が家庭から消え去った'90年以降、若者たちの間に心の欠陥児が急増し、子供の精神破壊が恐ろしいスピードで進行中である。(実現論9_2_03)
 
貧困が消滅した’70年代、更に豊かさを求めて進んだ結果、’80〜’90年にかけて、日本全体に「中流意識」というひとつの生活基準が現れた時代でもあったようです。マイホーム、マイカーといった物が一つの基準となり、大手企業の家庭を始めとし、多くの家庭がそのような意識を持ち出した時代であったようです。ちょうど’90年以降、若者達の間で心の欠陥児が急増したものこの時代の子育ての時期とも一致すると思われます。

この時代の多くの母親が中流意識を持ち、子供に対してそのような意識下の中で幼少期を育てたとしたら、本能的な保育ではなく観念を持って子供と親和時期を過ごしたと言えるのではないでしょうか。自分の子を中流意識と重ね、「この子には将来こんな風になってもらわないと」と自分の持ち物のような感覚で子供を意識していたのではないでしょうか。当然まっとうな親和が出来るとも思えません。

ここで注目すべきことは、観念によっての子育てですが、このような観念が植え付けられたのは、この時代の一つの「中流意識」という潮流の共認であったということです。これらの類推が正しいとすれば、共認によって本能が覆い隠されてしまうということです。本能の上に観念があることは頭では分かっていたつもりですが実際このような事例を推察することで、改めて共認の怖さを認識すると共に、共認によって社会も簡単に変えることが出来るという可能性を再度確認出来ました。

 
  List
  この記事は 2194 への返信です。
  この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_104826
  ※トラックバックは承認制となっています。

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

 必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
大転換期の予感と事実の追求
実現論の形成過程
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(1)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(2)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(3)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(4)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(1)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(2)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(3)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(1)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(2)
1.これから生き残る企業に求められる能力は?
2.私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
3.市場の縮小と根源回帰の大潮流
4.共認回帰による活力の再生→共認収束の大潮流
5.自我と遊びを終息させた’02年の収束不全
6.同類探索の引力が、期応収束を課題収束に上昇させた
7.情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口
8.大衆支配のための観念と、観念支配による滅亡の危機
9.新理論が登場してこない理由1 近代観念は共認収束に蓋をする閉塞の元凶となった
10.新理論が登場してこない理由2 専門家は根本追求に向かえない
11.学校教育とマスコミによる徹底した観念支配と、その突破口(否定の論理から実現の論理への転換)
12.理論収束の実現基盤と突破口(必要なのは、実現構造を読み解く史的実現論)
近代思想が招いた市場社会の崩壊の危機
新理論を生み出すのは、専門家ではない普通の生産者
現実に社会を動かしてきた中核勢力
私権時代から共認時代への大転換
市民運動という騙し(社会運動が社会を変えられなかった理由)
民主主義という騙し:民主主義は自我の暴走装置である
統合階級の暴走で失われた40年
大衆に逆行して、偽ニッチの罠に嵌った試験エリートたち
新理論の構築をどう進めてゆくか

『るいネット』は、48年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp