実現論を塗り重ねてゆく
104016 ファシズムとは誰か少数の脳に迎合すること?
 
佐藤英幸 HP ( 43 新潟 塾長 ) 06/01/14 PM10 【印刷用へ
>しかし、その社会不全も、数日〜数週間で「答えがない」という状況判断によって、捨象・封印されてゆく。従って、社会不全⇒変革の必要意識は流産し続ける。流産した社会不全⇒課題意識は封印されたまま潜在思念の奥に蓄積されるが、答えがないままに、やがてそれも風化してゆく。
注:ここに至れば、例え今、答えを示されても、容易には信じられず、半信半疑となり、従って行動力が出ない(行動に至らない)。

>この循環を通じて、唯一、充足基調⇒本源収束の回路だけが強化されてゆく。

まさに、逃避か劣化かという共認時代の負け組みに一直線なわけですが、政界でも保守党のままの改革派が君臨しマスコミと同調して、支持を得ています。保守という現実の力が改革という不全を意識しているのは矛盾があるようですが。劣化した主体が不全を煽ることによって逃避の主体を統合している、と考えると辻褄があいそうです。

ふつう、保守はばら色の未来を約束して支持を得ます。戦争に勝つぞ、経済成長を実現するぞというふうにです。右肩上がりでなくなった市場では苦痛が予測できるのでばら色の未来の変わりに、社会不全の一部を見せてわかりやすく解決する約束だけを見せるのではないでしょうか。怖がらせておいて安心させる。

統合階級の常として統合不全だけは隠さないといけないので、統合の切り札をどんどん切ってゆきます。ばら色方面では福祉、年金、教育改革、バブルの再燃などの所謂要求需要の実現。市場の要はこれらが握っている。しかしこれらは不要もしくは不毛と考えている人には通用しないので、鳥インフルエンザ、アスベスト、原発事故、テロなど分かりやすい子供でもわかるような事件ですが、統合システムを用いないと解決できないようなものだけ忙しそうに対応してみせます。つまり公益のために仕事が出来るのは我々だけという姿勢を強調します。

国民の皆さんは安心して働いて!社会不全は我々プロが責任を持って解決しますから。そのためにはぜひプロにご投票くださいね!という感じでしょうか。

でも何一つ解決していない。だから、本源風のスローガンを繰り返す。

十年以上前なら政治家なんて誰がやっても(たとえ自分がやっても)同じという、社会変革そのものへの期待封鎖が感じられましたが、現在では彼らがやれなければ他に誰もできないという変革期待が感じられます。決定的に違うのは神格化です。誰も手を付けようとしなかった靖国参拝や皇室典範改正や憲法改正。こういったものまで着手できるカミワザをなすことができる、千載一遇の統合者として神格化しているのです。

思考停止による、逃避と劣化。本当にこれで良いのでしょうか?という危機感は私だけではないと思います。誰か少数の脳に迎合する(=ファシズム)のではなく、みんなの構造認識による統合の必要を感じます。
 
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