試験・身分制度の根深い害
103852 現実(実感)と勉強(観念)が断絶している
 
阿部和雄 ( 41 東京 設備士 ) 06/01/10 PM07 【印刷用へ
子供達の勉強めぐって、「現実の役に立たないから出来るようになる(わかる)必要がない」というのは、いいかえれば「現実に向かってないから出来るようになる(わかる)必要が感じられない」ということだと思います。現実とはすなわち日々の暮らしや仕事の中にある課題といってもいいでしょう。

学校の勉強は観念的な知識として教えられ、現実課題とのつながりがほとんどありません。現実と乖離したところで頭を使う訓練しかしていないわけですから現実の役に立たないのはあたりまえです。

そしてこのまま大人になると、現実の課題に向き合えない思考回路を強固に形成してしまうことになります。仕事でトラブルを起こしても、問題に答えが出せなくても、現実課題と思考が分断されているので、課題を克服するために頭を使う(出来るようになる)ことができず、出来ないことを正当化するためばかりに頭を使う、という事態に陥ってしまいます。

現実への不可能視や課題捨象の言い訳が横行する大人社会の実情も、こういった現実(実感)と勉強(観念)の断絶が根底にあり、今また子供達の教育の場で繰り返されているとしたら、それは忌々しき問題です。現実の役に立たない勉強で社会(みんな)の役に立たない人間ばかりが増えている。社会の根幹を成すのが“教育”ならば、現実課題に答えを出すための勉強、みんなの期待に答えるための勉強、現実(実感)とつながった勉強の再生が急がれます。

「現実(実感)とつながった勉強の再生」は、閉塞した社会を根底から再生するための重要な現実課題です。子供と大人、勉強と仕事といった線引きを取り払い、課題に向き合い答えを出してゆく(勉強して出来るようになる)ことがみんなに(子供たちにも大人たちにも)求められているのだと思います。

 
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