もはや学校は終っている
103587 算数ができないのは国語力がないから!
 
田野健 HP ( 42 東京 監理 ) 06/01/04 AM02 【印刷用へ
『目の前で計算のやり方を教える→その場では教えられたとおりに出来る→次に来たときにはきれいさっぱり忘れている(@o@)』103220西さん

子供達の勉強の世界で算数が苦手という子が圧倒的に増えているという話はこの数年間いろんなところで聞く話です。また、同時に作文に代表される国語力もこの間急速に低下していると聞きます。
計算ができない子、文章がかけない子が大量に発生している。この事は何を示すのでしょう?算数と国語という分け方をすると見誤ります。これは論理能力が低下していることを示しているのではないでしょうか?

この話を先日のなんでや劇場では全ては国語能力の問題であるという仮説が議長の方からありました。

この仮説を裏付ける意味で、同じような視点で算数の学力低下にあるアプローチをしている人がいます。既に以前紹介した事もある陰山英男さんの著書「奇跡の学力、土堂小のメソッド」から紹介します。

>【鶴亀算の立式を文章で書かせる】
私は「論理は文章で表される」という考え方を持っています。そこでよく、文章題を作文で解かせるということをしていました。「なぜそういう計算になったか」ということを作文に書かせそれを音読するという方法です。
たとえば鶴亀算をやったときに、「なぜこの数字とこの数字を足すのか、なんでこれとこれを掛けるのか」ということを、日本語の文章でづっと説明させるのです。できるだけ短く、コンパクトにまとめていくように指導します。頭のよい子はこれが得意です。またできない子にはその文章を暗誦させるのです。何度も暗誦させた後に最初の問題を少しずつ変えた類題をやらせていきます。『徹底反復算数プリント』では図形の問題に関する公式の論理を短くまとめてあって、それを徹底的に音読することで覚えていく仕組みにしようと考えています。

私は思考力というものは実はそうした論理をどれだけたくさん覚えているかということではないかと思っています。「数とは数字の世界であり、計算とは数学の世界の文章である」と捉えるなら、数学もまた言語という括りの中で処理を行う体系と考えることができます。
現実世界の中で存在する量なり質なり、具体的な物体なりを文章化して言語によって表現していく。それが論理です。その時の言葉が数であれば、表現は数式という形になるし、普通の言葉であれば文章という形になる。そこにおいて国語と算数の間には、境がなくなってしまうのです。〜以上抜粋

算数の学力が落ちてきた大きな要因に学校教育の持つ構造的な欠陥があるように思います。つまり教科という括りです。また文系、理系などの括りも同様です。教える側が勝手に分けた括りが、得意、苦手を生み出す俎上になり、曳いては算数を論理的に学習していく機会を奪ってきたのです。
最も顕著なのが公文式に代表されるように苦手な算数はとにかく数をこなし数の世界を記憶型で突破していくやりかたです。テストの点数は取れても子供達の論理力を育てる芽を決定的に奪い取ってしまうのです。(事実、公文式で算数を習って成人した人たちが算数への苦手意識を以後持ち続けることになったという報告を複数聞きます)

算数とは国語力である。というこの認識は重要で、例え小学校と言えども、全ての勉強の基礎に論理力が必要であるという事を意味しているのだと思います。そして論理力とは認識力そのものであり、陰山さんが実践されているように読解し発信することで身についていく。まさにるいネットの新概念と同じ構造をしているのです。

問題はなぜ、この数年そんな子供が増えてきたのかという点です。
私権の衰弱等がキーワードになりますが、その点については以降の投稿に委ねたいと思います。
 
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103659 国語が出来れば役割が得られやすい。るい塾ネットの可能性は大きい。 佐藤英幸 06/01/05 PM10

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7.情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口
8.大衆支配のための観念と、観念支配による滅亡の危機
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