生命原理・自然の摂理
103336 分化と統合の再考〜分化した雄と雌がなぜ引き合う(=統合される)のか?〜
 
近藤文人 ( 41 東京 建築士 ) 05/12/29 PM10 【印刷用へ
>分化という差異化=遠心力の形成に対して、相互に惹きあう(という仕組みを作る)ことによって求心力をつくり、統合しているといっていいと思います。言葉を変えれば相互に収束することで統合されているのです。(雄雌分化における統合 50697

生物進化上、確かに、差異化すればするほど、別種となって、進化系統上、枝分かれをしてゆく事象が多く見られます。雄雌に分化するとは、分化だけの視点で考えれば、変異してゆくこととなり、別の種や門や界となっていくことを示します。しかし、雄雌分化した生物が、その体系を維持しつつ、同類他者(変異と安定)を作り出してきたその求心力はなんだったのだろうか?そこは、分化と統合というシステムになんらかの回答を与えるものではないか?と思われます。

>雌雄が同じ役割のままでいるよりも、安定性の求められる生殖過程はメス、危険性の高い闘争過程はオスという風に役割分担を進めた方が、より種としての環境適応が高くなるからである。(実現論1_2_02

「雄雌分化は、適応の基幹戦略である。」

とあります。生物は、同類でありながら、それでも他者を作り出すということで、適応してきました。というより、その戦略をとった生物が淘汰される多種の生物の中から、可能性を実現して現在に残っているわけですが、この「同類を生み出す=種の保存=安定=生殖=雌」と「他者を生み出す=種の進化=変異=闘争=雄」を引き合わせるのは、全ては、環境適応=外圧適応するという現実に直面した結果であると考えられます。分化という分散傾向と統合という収束傾向を同時に実現したシステムが、適応態となったのは、次代の外圧変化に対応できる変異可能性を残した同類を外圧安定期に多くの個体を生み出すということではないだろうか?

カンブリア大爆発の前に、すでにDNAの変異を終えていたことを考えると、常に、次代の外圧適応の可能性を同種に残すという適応戦略が、全ての生物の存在にインプットされているのではないだろうか?と思います。

適応可能性を次代に残すという雄雌分化における統合システムは、分化であれ、統合であれ、次代に適応可能性を残せないのであれは、それには、意味がないということだと思います。

専門分化して特化してゆくことは、科学の分野でも、生物進化の分野でも、学問の分野でも企業の仕事の中でも見られる体制です。統合も同じで、そこでの不全は、次代の適応可能性が見えないから生じるのだと思いました。それが見えれば、ずれていかないのではないだろうか?と思う次第です。雄雌が引き合うのも、その適応可能性を次代に残すという視点でみると引き合う理由もよくわかる気がします。
 
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