フィンランドは、ここ数年OECDが実施した『学習到達度調査』で好成績を収めており(読解力の分野で1位)『教育先進国』として、『どういう授業を行っているのか?』注目を集め、世界的な調査対象となっています。
その実態が書かれた本『フィンランド・メソッド入門』に、『小・中学校でどういう授業を行って成功しているのか?』『なぜ、学力があがっているのか?』について、書かれていましたので、要点をまとめました。
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●フィンランドでは、発想力・論理力・表現力・批判的思考力・コミュニケーション力を鍛えるための練習を、子供のときから(授業によっては8歳〜)沢山やっている。
練習量が多いから、力がついている。
(逆に日本人は論理力を身につける練習が足りないから、OECDテストの成績が落ちている)
@【発想力を鍛える】【論理力を鍛える(頭の中に論理回路を作る)】
事例@カルタ(マインドマップやメモリーツリーとまったく同じ)を作る集団授業。
・白板に大きくテーマを書き、(例えば『携帯電話』と書く)そのテーマについて、『いつ・どのように・どうして・どうなった』が分かるよう、みんなで、枝葉をどんどん記入していく。ストーリー(昔話など)も、カルタ(マインドマップ)にする。
・まず発想力を高めることで、分析力・創造力を養っていく。
事例Aカルタを作る授業以外でもなんで?どうして?(フィンランド語でミクシ)が連発される。母国語を外国語のように教える。(著者は、ミクシ攻撃、と呼ぶ)
・基礎的な事柄でも、どうして?と問いながら進め、原因と結果がみんなに分かるようにしている。(例えば、文法の授業でも『机が名詞なのは、なんで?』などを聞いている。)
・子供は答えられないことが多いが、気にせず、聞きつづける。これによって『意見には理由をつける』ことを学ぶ。
B【表現力を鍛える】
事例 一番短い作文を書けるのは、誰かな?
・いくつかの単語から、作文をする授業。国語の教科書に採用されている。
(日本の国語の教科書では、せいぜい1個〜2個の単語で文を書かせる程度)
・例えば『学校・友達・遊べる・先生・勉強できる・楽しい・つまらない・夏休み・会う』という15個の単語を黒板に書く。
・次に『これらの単語全部を使って、作文を書こう、一番短くかけるのは誰かな?』と聞き、すべての単語を関連付けた文を書かせる。
・これによって、言葉を自在に使いこなす練習になる。最小の文字数を指定することで、要約する力がつく。
論理性があり、周到な論理を構築しても、それを的確に表現できなければ、相手に伝わらないことを学ぶ。
・その他事例として『フォーマットに従った作文授業(決して自由にかかせない)』や『何がどうした、を考える、カルタと組みあせた作文授業』『算数の文章題を国語の選択肢問題にする(解答するために必要な情報だけ抽出する力)』など。
C【批判的思考力(論理力応用編・本当にそうかな?)・コミュニケーション力を鍛える】
事例@ 4〜5人制の作文添削授業
・4〜5人制で、作文の作成者を一人決め、その子が作った作文について、他の3人〜4人が『いいところ』と『悪いところ』を10個づつ挙げ、修正していく。
・次に、他のグループと作文を交換して、さらに『いいところ』と『悪いところ』を挙げて、修正を重ねる。これをやると、とても小学生が書いたとは思えない、まとまった作文が完成する。
・最初は『悪いところ』だけ挙げていたが、そうすると授業が終わっても、延々議論が続くことになり、ケンカになることを学び、@『いいところ』も列挙しA『会議が終わったら、その話しはしない』こともルールに付け加えた。
事例A 4〜5人制で、討論する授業
・誰か1人が班長となって進め議論に必要なルールや決まりごとを、子供たちで作っていく。
・例えば、【遠足に行く】というテーマで話し合うとき【そもそも、なんで遠足に行かなければならないのか?】といった議論はタブーであることを学び『それはルール違反だ』と発言できるようにする。(議論の前提を覆すような問いがあると、話しにならないことを経験させる。)
・もし、遠足に行きたくないのであれば、なぜ、そう思うのか?どうして?の問いかけを常に行う。相手の意見をまるごと否定したり、遮ったりするのはタブーで、常に最後まで聞く。その上で、相手がなぜそう思うのか?意見を言った理由を聞き出す。
・自分発のなんで?ではなく、相手がなんでそう考えたのか?を考えられるよう育成する。
・フィンランドには、元々『相手の目をみて話す習慣』がなかったが、相手の目を見ながら話すのを努力目標とすることで、子供たちも、恥ずかしくなるくらい、相手の目をよくみて話すようになっている。 |
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