>にも拘らず、私権の衰弱によって社会的な身分序列の頂点に君臨することになった大学の体制化とそれによる肯定派の増大によって、徒らに対象の細分化が進行し、ますます基本構造の見直しが捨象されて、誤った「基本認識」を生き永らえさせる事になった。
「それは○○先生の専門だから・・・」大学教授のよく口にする言葉です。
他の領域には我関せず、ひたすら自分の専門領域に蛸壺化してゆき、どうでもいい研究に日々埋没し自己満足しているのが現在の学者の姿でしょう。
特に経済学や法学などの分野では、市場社会ありきが思考の出発点であり、重箱の隅をつつくような研究をしていても、一向に経済は向上しないし、犯罪も無くなるはずがありません。
どんどん新設される新学部学科にしても、全てある体系からの枝葉の特化した分野に過ぎず、こうした全体性無き専門分化は、問題の所在を不鮮明にし、場当たり的な思考しか向かわせない元凶のような気がします。
問題の所在は誤った「基本認識」の方にあり、その認識を改めない限り新しい発想も答えも出るわけがありません。
小6少女殺害事件の犯人の学生が犯罪学を学んでいたにも関わらず、「何故あんな事件を起こしたのか全く分からない、」といった大学教授のインタビューに見られるように、学者こそ現代の人々の意識から隔絶された盲目の人種なのだと思います。
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