心の本体=共認機能の形成過程
102594 人類の共認機能と観念機能をつなぐのは聴覚機能
 
冨田彰男 ( 42 兵庫 経営管理 ) 05/12/14 PM10 【印刷用へ
定説では、猿・人類は視覚優位と言われるが、それは事実なのだろうか?

>ヒトは視覚優位の動物とよく言われるが必ずしもそうではない証拠がある。(中略)どうも、聴覚⇒視覚の順で統合しているらしい。聴覚機能が先行している事は、母親の胎内記憶からも想定されます。胎児は羊水に包まれた暗い空間の中で母親の鼓動を24時間感じ取り、母親の喜怒哀楽の「声」を脳内に記憶しています。鼓動=振動=周波数情報を電気信号に変換する準備を脳内で済ませています。57850

視覚優位という定説の根拠として、猿の場合、視覚に関連した大脳皮質の領域の総面積が大脳皮質の半分以上を占めること、人類の脳でも、それは同様で、聴覚に関連した大脳皮質の領域は側頭葉の上部に限られていることが挙げられている。
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猿において、表情を読み取るため、つまり共認形成のため視覚が発達したのは事実である。このことをもって私も、共認機能⇒視覚優位とつい短絡的に捉えがちであった。ところが、人類にとっては観念機能⇒言語機能が最先端機能になっている。ということは、聴覚の重要性は猿段階よりもはるかに増しているはずである。

そもそも、視覚を司る脳の領域が大きいからと言って、視覚優位であるという論理も一見もっともらしいが、何かおかしい。視覚情報(映像情報)ほ方が聴覚情報(音声情報)よりも、はるかに情報量が多いので、それを処理するために視覚を司る脳の領域が大きくなっているだけであり、単に脳領域が大きいからといって、視覚優位だとは言えないと思う。

実際、人類では、原始時代から近代以前は一貫して、語り言葉⇒聴覚機能を使って(大半の)共認が形成されてきた。子供の教育もそうだし、知恵の伝承も口承であった。人類では、原始時代から一貫して、共認機能観念機能は聴覚を通じて作動していたのであり、観念が視覚を通じて伝達されるようになったのは、文字の発明以降、私権時代わずか5000年の歴史しか持たない。

人類では、共認機能観念機能をつなぐのは聴覚機能ではないだろうか。
 
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