共同体社会の実現
101282 国会でさえ思考停止の会議は、いざ会議の日時になってローギアの状態でエンストを起こす
 
佐藤英幸 HP ( 43 新潟 塾長 ) 05/11/22 PM11 【印刷用へ
構造認識や投稿システムが、現実に役に立ち、いろいろな集団の舵取りにも役に立つ、ということは明確です。新理論では進化がDNAの組み換えではなく、認識の組み換えになったことで、集団における人材の組み換えをしなくて良くなりました。これほどまでに人に優しい認識はこれまでにはないと思います。

もっとも原初的な相談の場でさえ、旧観念の主体を組み変えること=人を組み替えるという無理をしなくてすみ、旧観念を新観念に組み替えることによって主体としての当事者同士の人間関係をより豊かなものにすることができます。

これは少し複雑なので具体例をあげさせてもらいますが、例えば男女の関係は旧観念ではくっ付いたり離別したりのパートナーの組み換えでした。従来だとうまく行く人を探すために、可能ならば何十人も付き合ってやっときめて、それでもいずれほころびたわけです。

それが新認識だと、組を変えるのではなく、自分が変わり相手も変わり進化していきます。

関係が親子となるとパートナーの組み換えという考えはふつうは行わず、定められた運命の中でなるべく良い状況を作りだそうとします。ですが、子育て期間の前半は過保護ということもあいまって、親しか認識を発揮できませんし、子育て期間の後半は子の認識対象の中心は仲間や社会(学校など)に移るため、親の認識と子の認識は、対象を異にしています。組も変えられないし、対象が異なるのでは、旧観念の収束源である「序列」に頼らざるを得ません。そして頼らざるを得ないから必要となり、何歳になっても親にとって子はかわいいと親は思わされるし、いずれは扶養するために実家に帰らなくてはと子は思わされる。言い換えれば、旧観念では本源性があだになって帰ってくることが多いのです。

それが新認識だと、組み換え不可能な関係など本当はないということが分かるし、それ以前に親子が互いに社会人であるという認識を持つだけでも、親は先行する認識を、子は新しい認識を、供給しあうことによって必要な関係を必要なだけ維持しつつ進化できるわけです。

具体例はこれぐらいにしておきますが、以上の二つの例、男女関係、親子関係、だけを見てみても、組の組み換え(DNAの組み換え)ではできない、認識の組み換えによって、進化する場合には、会議は行われないのだと思います。

逆に、緊急の課題を目の前にして、会議しなければならないような状況を回避するために、現場の通常業務のうまく行っている状態で、課題を予測し準備するために会議は行われるというのが正常なような気がします。

るいネットでは、先の衆院選では、数ヶ月前から会議が盛んになりましたが、数ヶ月あったのでなんとか間に合いました。構造認識で、棄権や投票の判断、候補者選びの判断ができました。

選挙後の数ヶ月で、アメリカ支配の構造が分かりました。これからはこの件でマスコミに踊らされる人はるいネットの仲間にはいないでしょう。そしてこれらは、テーブルに向かい合ってする会議の成果ではありませんでした。

認識による進化は、会議による数時間の組み換えではないということです。逆に言えば、ふだんから認識形成をしていないから、会議が長くなり、ふだんから答えを考えていないから、いざ会議の日時になってローギアの状態でエンストを起こすのだと思います。

発進できなくて不全を共有するのは当然です。話は大きくなりますが、日本最大最高の会議である国会で、ふだんから思考回路が作動している議員が何人いるのでしょうか?
 
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