否定脳(旧観念)からの脱却
100577 庶民の経済学への発信
 
谷光美紀 ( 33 愛媛 経理 ) 05/11/09 AM01 【印刷用へ
>このような人間像を「合理的経済人」(ホモ・エコノミクス)と呼びますが、この純理論モデルは、現実を説明しきれないにも関わらず、モデルの限界が明確でなかったこと、他の行動モデルを扱うことができなかったことを理由に、長い間、存続し続けました。

1970年ごろから、さすがに新古典派の前提となる合理的経済人モデルは現実とズレていると認識されはじめ、合理的人間観という前提を仮定する上で捨象してきた要素に目を向け、新しい行動モデルを打ち立てようとしているみたいです。

その捨象してきた要素とは、例えば
@現実のビジネス場面では相手の行動を予測することが必要。現時点の所与の条件の中から、相手が自己にとって最大利益を得るものを選択し行動する、とは言えない。(合理的行動を取るとは言えないってこと)。
A労働意欲にしろ、給料をよくすればよく働くか?と言えばそうではない。(若者は出生したいと思わないのも、その現れ)。
B市場には(国家の)制度がからんでいる。需給に応じて価格が変化し、その結果、均衡が導かれるという仕組みにはなっていない。(つまり「見えざる手」はウソってこと)。
(参考リンク『行きついた新古典派、「市場」よりも「人間」を問う 』)

(うーん、どれも現実場面ではしごくあたりまえのこと。素人でも気付けることなのになぁ・・・。)
ただ現在はそういった中から、ご指摘のように複雑系経済学とか、ゲーム理論など新しい行動モデルが登場しているようですね。

しかし、もう30年以上経っているのに、いまだに世界で古い理論に依拠したままのグローバリズム(自由化、市場化、規制緩和)⇒貧富の差の拡大や、日本ならばそれによるアメリカ支配が蔓延っているのは、なんでなんでしょう? 
研究は進んではいるようだけれど、現実に対しておかしいとかヤバイと言えないのはなぜ?

合理的経済人だとか、見えざる手だとかは間違いって気付いたけど、もっと奥にある「市場は拡大するもの」っていう前提までは疑っていないのかな?

結局、
>現代の日本を運営している政治家も官僚も学者もマスコミも、自我経済学の原理が崩壊したことを知らず (78729)
この転換を捉えられないことが限界なのか。

でも庶民でも、言われれば、あぁ、確かにそうだねって気付けることばかり。
経済ってある意味現実世界そのもので、だれもが関わっているものだし、経済学はそれを構造化したものだと思う。
だから、庶民でもその感覚を、なんかおかしい!って発信できるし、構造認識を使えば、耳触りのいいグローバリズムとかに対抗できる武器を身につけることもできるんだって思います。
 
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