暴走する悪徳エリートの所業
100181 世界を支配するグローバリストたち1
 
岡本誠 ( 52 兵庫 経営管理 ) 05/11/01 PM11 【印刷用へ
>これは明確な対日戦略書であり敵(=日本)の分析書である。
翻って日本人から見たまともなアメリカ人論があるだろうか?(「菊と刀」から読み取れるアメリカの策略 99725

世界をコントロールしているアメリカのグローバリストたちの歴史と政治思想を概観すると次のようになっているようだ。(副島隆彦著『属国・日本論』より)

現在の世界の政治を管理運営しているのは、ワシントンの「グローバリスト」と呼ばれる官僚たちと、シンクタンクの戦略学者たちである。グローバリズム(地球主義)というのは、世界の警察官と自らを任じ「アメリカの力で世界を管理・支配・指導していく」という思想である。現在では専ら「ネオ・コン派」の学者たちによって提唱されているので、「ネオ・コン=グローバリズム」と総称できる。

ネオ・コン(ネオ・コンサヴァティヴ)とは「新保守主義者」で、もともとはユダヤ系の左翼・社会主義者だった人々のこと。それが60年代に「社会主義の理想を裏切ったソビエト憎し」の一念にかられて思想転向し、民主党を裏切り集団脱退して共和党内にもぐり込み、やがて一大勢力を築いた学者知識人の集団を指す。

ネオ・コンの創始者はノーマン・ポドーレツとアーヴィング・クリストルの二人で、1950年代までは伝統と格式を誇るアメリカの左翼知識人雑誌『パーチザン・レヴュー』の仲間だったが、ソビエト共産主義の知識人弾圧や強制収容所の存在に強く反発し、やがて対ソビエト強硬路線を掲げてアメリカの財界人や政治家の顧問になっていった。

二人の影響を受けて、かつては民主党左派の左翼学生であったユダヤ系の優秀な若者たちが、後に超高学歴の政治学者集団として育つ。彼らネオ・コン派第二世代は、ジョージタウン大学CSIS(戦略国際問題研究所)という軍事研究で有名なシンクタンクに結集しており、一方経済問題を扱うAEI(アメリカン・エンタープライズ研究所)にも割拠している。彼らは軍事政策学の権威者なので、国防総省の将軍たちよりもずっと格が上であり(アメリカは超学歴社会なのである)、湾岸戦争を裏で戦略指揮したのは実は彼らなのである。

グローバリストの戦略思想を完成させたのは、ハンス・モーゲンソー博士で、「バランス・オブ・パワー(力による均衡)理論」の大成者である。国際政治学における「リアリズム(現実主義)派」で、まず何よりも「現状維持」を旨とする。世界の各地域において、各国間の力の均衡の上に現状を固定し、その上からアメリカが支配する。「分断して統治せよ」という世界支配戦略で、国どうしを仲良くさせないで、互いに反目させることによってバランスを取るのである。そして2000年から始まったブッシュ(息子)政権とともに、ネオ・コン派第三世代が暴走し、世界を危機に陥れていっているのである。

グローバリズムはもともと民主党の思想であり(今もそう)、ニューヨークのユダヤ商人たちの思想である。表面上は「世界中の国々の人権とヒューマニズムと民主政治を守るために、アメリカは積極的に活動する。そして必要とあれば軍隊を出動させる」と考える。この主張は『ニューヨーク・タイムズ』紙や『USAトゥデー』紙のような、リベラル人権派と考えられている大新聞の立場でもあり、またハリウッド映画業界をも席巻している。

さらにグローバリストの元祖とも原型にあたるのがニューディーラーと呼ばれた人々である。ローズヴェルト大統領(民主党)が30年代に始めた革新政策が、アメリカの外交政策をグローバリズムへと駆り立てた。多国籍企業と呼ばれる巨大石油会社や金融法人やその他巨大企業が(これらはニューヨークのユダヤ系の金融財界の持ち物なのだが)、アメリカの権益を世界中に張り巡らしたのは、この時代からである。だから彼らの権益を守るために、いざというときに緊急に展開できる軍事力を、アメリカは世界中に駐留しておかなければならないのである。表面上の理由は、抑圧された国の人々の人権と民主政治体制を守るためだが、本当の理由はアメリカの権益の擁護である。グローバリスト官僚たちは、多国籍企業を所有するニューヨークの財界人たちの利益を守るために献身しているのである。
 
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