思考革命:問題意識発から可能性発へ
204175 書籍紹介『奇跡の脳』A〜テイラー博士の脳卒中からの回復のコツ〜
 
お百姓さん ( 晴れて三十路 銚子 ) 09/04/12 AM01 【印刷用へ
書評に興味をそそられて、実際に本を手にとって読みました。著者のジル・テイラー博士は脳卒中によって左脳の、特に言語野や方向定位連合野、運動野、感覚野に異常をきたし、言語や行動に関しては赤ん坊レベルまで戻ってしまいます。そんな彼女は自分の母親(文中ではニックネームで“GG”と書かれています)とともに再びこの世界について学んでいくリハビリをするのですが、そのシーンで「回復」について興味深いことを言っています。

*****以下引用*****

 うまく回復するためには、できないことではなく、できることに注目するのが非常に大切。

 毎日、何かを達成できたことに喜びながら、どれほど上手くできたかにだけ焦点を絞り続けました。歩けるか、話せるか、自分の名前を覚えていられるか、といったことにはいちいちこだわらない。もし、息をすることしかできなくても、生きていること自体を喜べばいいのです。GGとわたしは一緒に息を深く吸い込みました。もし転んだら、ふたたびまっすぐ立てたことを喜びました。もしよだれを垂らしたら、嚥下できることを祝福したのです! できないことにくよくよしてもしょうがない。なにしろ、できないことばかりなんですから。だからこそ、手にした勝利を毎日のように喜んでくれる人が必要でした。だって成功は、それがどんなに小さいものでも、心を勇気付けてくれるものですから。(『奇跡の脳』p.142)


 子どもの成長過程では、上記のことは当たり前なのかも知れません。しかし後天的に障害を負った場合、どうしても以前の自分にできたことを今の自分にはできないという事実を認められず、返ってそれが回復を妨げることになりがちです。
 上記のような心掛けは、障害を負った場合はもちろん、人材育成上も必要な視点ではないかと感じました。
 
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